フォーカシング・コミュニティに

To the Focusing Community

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2014年1月8日

皆様

クリスマスの日は、フォーカシング創始者ジーン・ジェンドリンの87才の誕生日でした。世界中のフォーカサーたちが彼のお祝いに参加し、彼が今もなお同じジーンであること、暖かく、賢く、愛情にあふれ共感的で、まだ(もちろん)仕事をしていること、に対してお祝いしましょう。彼はこの冬も新しい哲学論文を書いており、思索をさらに進展させています。

35年以上もジーン・ジェンドリンと彼の妻のメアリー・ヘンドリックス・ジェンドリンは世界的なフォーカシング運動の成長と発展を導いてきました。フォーカシングは、6大陸の160カ国以上の人々に知られるものとなっています。先進国にも発展途上国にも広がっており、さらに、元々の形でも、応用形や他の実践との交差を通しても広がっています。

フォーカシングの実践が世界に爆発的に広がるためには、本当に多くの人々が関与してきました。私たちはそのすべての人たちに感謝しています。その中で特に近年大きな貢献をした人としてお二人のお名前を挙げたいと思います。

私たちが感謝しなくてはいけない人のお一人は、カイ・ネルソンです。カイは、ジーンの哲学的な著作に親しく関与してきており、暗黙の哲学について深く理解しています。そして、TAE(エッジで考える)にもたくさんの独創的で新しい要素を加えてくれました。彼女は、理事会に、配慮と親切さと誠実さをもって貢献してくれました。ウェブサイトを更新し、理事会の会議にフォーカシングの価値を導入するという大切な仕事もしました。そして、見えないところで、この現在進行中のこの移行のプロセスを準備するための仕事をたくさん担ってくれました。カイは、過去15年間、ジーンとメアリーの非常に近くで仕事をしてきています。世界的フォーカシング・コミュニティが成長していく過程で、ジーンやメアリーを突き動かしてきた価値観についてはっきりと把握しています。

もう一人私たちが感謝したいのは、メリンダ・ダラーです。彼女は、17年間にわたってフォーカシング研究所に勤めてくれました。近年では、事務局長として、プログラム開発や、研究所の運営にあたり、大きな困難をうまく乗り越えて、徐々に、長期的な計画やフォーカシングの将来のためのビジョンの制定までも含むようなますます大きな責任を担ってきていました。メリンダは、世界中の多くのコミュニティに、勇気や想像力や共感を持ちながら手をさしのべてきました。暖かく、親切で実際的な彼女は、彼女の行くところすべてで、深く愛され友人を作ってきています。

87才という年齢で、ジーンは、研究所の長であることから引退する時だと感じています。彼は、研究所の責任から自由になって「哲学と愛すること」にもっと時間を費やしたいと望んでいます。フォーカシング関係者が、そろそろ変化がやってきていることに気づいてもうずいぶんになります。私たちも移行の準備を整えてきました。今、その最初の一歩がやってきました。昨11月にメリンダは研究所での仕事を辞めることを決意しました。そして、12月に、多くの会話とフォーカシングの結果として、ジーンとメアリーとカイも、理事会から退くことになりました。そして、新しい臨時理事会が置かれました。その役割は、さらに次のステップを促し、この移行プロセスがさらに進展していくことを助けることです。

今までとは違うやり方ではありますが、ジーンもメアリーもカイもメリンダもまだ、もちろん私たちとともにいてくれます。ジーンはより著作に時間を費やすことになるでしょう。メアリーは、理事会の名誉職となることを受け入れてくれました。そうすることで私たちはまだ、重要な局面で、彼女の先見の明の恩恵を受けることができます。私たちは、ジーンとメアリーとは密接に連絡をとっています。

カイは、個人開業しているコンサルタントとしての仕事により多く時間を割けることを喜んでいますが、必要なときには、彼女の知恵を拝借することもできると言ってくれています。それは私たちにとってはうれしいことです。

メリンダはまだ私たちの周辺にいてくれます。彼女とはたくさん非公式な会話をしてきました。そして、昨夜は幸いなことに、彼女を理事会会議に来てもらうことができ、共通の未来について建設的に検討することができました。彼女の長きにわたる体験にまだ頼ることができるのはとても心強いものです。

メリンダとパット・オミディアンは、新しい非営利団体として「Focusing Internationalフォーカシング・インターナショナル」を立ち上げたところです。そこでは、メリンダとパットの両方の体験や専門性やつながりを活用しつつ、多くのフォーカシング指向アプローチによる社会変革運動を創始したり促進したりする予定です。メリンダとパットにとっては、私たちにとってと同様、フォーカシング研究所の仕事とフォーカシング・インターナショナルの仕事が相互補完的でお互いに支えあうものであることが必須です。そして私たちは、喜んで、この新しい取り組みを歓迎し支援したいと思います。

メリンダが去った後、事務はどうなるのでしょうか?

事務局には安心できる人手があります。研究所の日常業務は、通常通り行われます。多くの皆さんは、管理者であるエリザベス・カンターや、その助手のリタ・キルシュと、連絡を取り合ったことがあるのではないでしょうか。エリザベスは、広告・コミュニケーション・経営の学位をとった後、経営事務のキャリアを積んできています。彼女は、もう何年も研究所の仕事を担っており、研究所の日常業務についてはもう慣れています。彼らをご存じの人は十分おわかりだと思いますが、二人とも、非常に有能な人たちです。穏やかで
仕事ができ、親切で話しやすい人たちです。

フォーカシング研究所の理事会はどうなるのでしょうか。

新しい臨時理事会(board of directors)が昨年12月16日に就任しました。ナイナ・ジョイ・ロレンス、ジェリー・コンウェイ、ロブ・フォックスクロフト、ロバート・リーの4人です。ジーンとメアリーとカイから、この変化の時に助けてほしいという申し出があったからです。私たちは彼らからの信頼を名誉に感じています。

私たちは少人数のグループですが、平等で、草の根からの、フェルトセンスに導かれた、同意的な、意志決定の形への興味をずっと持ってきました。私たちは、今までも、このコミュニティで、グループとして協力して働いたり行動を起こしてきましたが、それらはとてもうれしい体験でした。

私たちは、数ヶ月の間の一時的な理事会として招集された新しいチームです。私たちの課題は、刺激的でもありますが、少々負担なものでもあります。私たちが求められたのは、このコミュニティを、創始者がトップから導くものから、会員が草の根から導くものに替えていくという仕事です。

私たちはとても慎重に考えた上で、フォーカシング研究所の臨時理事会となることに同意しました。私たちは、ジーンやメアリーやカイやメリンダやエリザベスやコミュニティのメンバーたちとたくさんの会話を重ねました。

最終的に,これで前に進んで行けるだろうことがはっきりしてきました。臨時理事会になり、理事会に必要な特殊領域での専門家も含めたさらなる理事を任命し、草の根から立ち上げる統治体制を準備していく予定です。この草の根体制では、コミュニティからの参加がいままでよりもずっと多く必要になることと思います。

今まですでに、何回か理事会会議を開き、こんな風に協力して働くことが気に入っています。私たちは、エリザベスとともに、事務的な活動を維持し、今年のプログラムを作りだしています。特に、セラピスト会議や、サマースクール、秋のウィークロングなどを企画してきました。

私たちが規約の改訂の作成もしてきました。正式文書として発行する準備がほとんど整っています。私たちはフォーカシング指向的な会議のやり方を開発してきました。そのやり方も規約には記されています。現在,次のニュースレターの作成にあたっていますが,そこでは私たちそれぞれの紹介をするとともに,現在進行中の移行についてさらに説明する予定です。また,コーディネーターの何人かのグループとともに,きたるコーディネーター会議の準備にも取り組んでいます。

私たちは,ただの4人の普通のフォーカサーです。この一時的な役割を引き受けましたが,私たちではなく他の人たちが選ばれてもよかったといういうこともよくわかっていますし,他の人たちの助けを大いに必要としています。私たちは密かに自信を持っていますが,なぜかというと,皆さんからの援助があることが確かだと思っているからです。そして実際,たくさんの人が自分にはこういうことができると連絡をくれています。

誰にとってもこれはいいと感じられる道を見いだせることを願っています。

以下はジーンの手紙です。

この手紙は,新体制に私が感じている喜びを表現したいがためのものです。1年以上前から私は引退しようとしてきました。私たちは非営利団体専門のコンサルタント二人のアドヴァイスを受け入れました。二人ともが推奨したのが,移行のための一時的な理事会でした。私たちがこの役割のためにお願いしたグループは,私たちのお願いを受けてくれました。

今ようやく私は退くことができます。

私は87才になりますが,それにしてはまだかなり元気にやっています。新しい論文を書いておりさらに思索を進めています。ただし,他の側面ではかなりゆっくりになってきました。

ハローハロー。ジーンより。

フォーカシングとリスニングがあるところにはよいことが起こり,困難は融けていきます。それははっきりしています。第1回フォーカシング・コーディネーター会議が,ニューヨークで次の5月(2014年5月18日(日)から22日(木))に開催されます。それが近づくに従って,もうすでに,新しいエネルギーの波の兆しが見えてきます。そのエネルギーがフォーカシングコミュニティにあふれてきています。そして今,私たちは必要な移行に向かって画期的な一歩を歩み出しました。

フォーカシングはもう止められません。あらゆる類の国で花開いています。あらゆる類の文化,豊かなコミュニティでも貧しいコミュニティでも,学校でも大学でも,ビジネス界でも家庭生活でも,安定したコミュニティでも,戦争や対立に引き裂かれている場所でもです。この開花の多くが実現したのは,ジーンとメアリーがその邪魔をしない姿勢を断固維持してきたからです。そして今,この断固とした姿勢の新しい源泉を必要としています。私たち自身に根ざした源泉を持つことで,私たちがその流れの邪魔をしないようにしなくてはなりません。

フォーカシングが第二の波に入っていくにあたって,私たちが知りたいのは,フォーカシングがあなたがいるところで自由に広がるためにあなたには何ができるだろうということです。新しい人たちに届き,新しい生をもたらすために,あなたには何ができるでしょうか。

そして,私たちはここにいます。フォーカシング・コミュニティは移行の大きなプロセスに入りました。これはよいことです。移行は起こらなくてはいけないものです。移行がなければ,私たちは死にます。そして,私たちが学んできたのは,移行を怖れないことです。フォーカシングが何のためにあるかと言えば,移行のためなのですから。

何かぼんやりした曖昧なところから出発します。少したつと,そこによりはっきりと何かが浮かんできます。それはまだ暗黙で,形をなしていないかもしれません。もう少しすれば,何か形が現れてきます。そしてまたもう少しすれば,詳細がだんだんと埋まってきます。しばしばそれは非常に容易ですばやく起こります。

この新しい局面に入ったことで,私たちはより丁寧にお互いに耳を傾ける必要があります。私たちの中に大きな空間を作り,すべての声を聞いて行かなくてはなりません。フォーカシング的な態度も忘れないようにしましょう。私たちの内側や他の人たちの内側で動いていることが何であれ,それに対して親切と友情に満ちた姿勢を示しましょう。

皆さんにお願いしたいことがあります。できるだけ早くに,フォーカシングする時間を取ってください。どうぞ,この大きな変化についての自分の気持ちを探ってみてください。どうぞ,建設的で希望がもてるようなこととして,ご自分が何をもたらすことができるかなあと問いかけてみてください。穏やかで前向きなやり方での変化に自分が応答することと想像すると,何が浮かんでくるか,どうぞ見てください。

そして,最後にもう一度,私たちの心からの感謝をジーンとメアリーとカイとメリンダに伝えたいと思います。ありがとう。本当にありがとうございました。あなたたちはそれぞれの道を行きますが,私たちは愛していますし,あなたたちはそれほど遠くにいくわけではありません。私たちがこれから共に進んで行く中で,このコミュニティが生きていく中で,どのような形で参加してくれるのか見るのを楽しみにしています。

心より皆さんの幸せを願いつつ

Nina Joy, Robert, Jerry and Rob
ナイナ・ジョイ,ロバート,ジェリー,ロブ

追伸。皆さんご存じのフォーカサーやフォーカシング愛好者で,この手紙を受け取っていないだろうと思われる方がいらしたら,転送してあげてください。また,外国語に翻訳していただけるとありがたく思います。

(Nina Joy Lawrence, Oregon; Robert Lee, North Carolina; Jerry Conway,
England; Rob Foxcroft, Scotland:  Certifying Co-ordinators of The
Focusing Institute)
(ナイナ・ジョイ・ロレンス,米オレゴン州
ロバート・リー,米ノース・カロライナ州
ジェリ-・コンウェイ,イングランド
ロブ・フォックスクロフト,スコットランド)

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