TFI Newsletter In Focus   イン・フォーカス    2013年9月号 

カイからのおたより

フォーカシングコミュニティーの皆様へ

フォーカシングをどこで活かせるのか? フォーカシングをうまく使うにはどうすればよいのか? Forum for Exploring Our Future(「未来を探求するフォーラム」)では「世界のフォーカシングの希望・夢・ビジョン」というテーマのもとでこうした疑問について考えます。
このフォーラムにまだ申し込んでいないなら、Felt Community の下から7番目の Forum for Exploring Our Future (「未来を探求するフォーラム」)のウェブサイトにアクセスしてください。そこに申し込み方法の詳細が記載されています。Focusing Instituteの会員ならどなたでも申し込んでいただけます。
フォーラムの申し込みの件でお困りのことがあれば、Beatrice Blake にお問い合わせください。フォーカシングInstituteに加入される場合は、ここをクリックしていただくか、845-362-5222にお電話下さい。お電話には担当者が応対させていただきます。

 ジェンドリンの 「living room dining room」(「お茶の間」) という投稿欄にあるメッセージを読みたいと思われることでしょう。フォーカシングの黎明期についての短いエッセーが載せられていて、その時期の自由で創造的な雰囲気が少しわかります。

 さて、今回のニュースレターでは、Glenn Fleisch と Serge Prengel が心理面接において変化が生じる関係の場について論じています。セラピストがある提案を述べた後でクライエントがそれをどのように感じているか確かめようとセラピストが沈黙するとき、セラピストは十分にプレゼンスしていることを示し、クライエントと二人で創造的に努力しながらその場に関与しているのです。Serge の記事では、クライエントが経験をちょうどよい大きさにかみ砕いてクライエントが「咀嚼」したり消化したりできるようにフォーカシング指向のセラピストたちがどのように援助するのか扱われています。

 Galia Porat と Liora Bar Natan による記事では、クライエントが日常生活に戻っても面接時間に起きたこと全体を抱えるのを「結合するイメージ」をうまく使って援助する方法が書かれています。

こうした情報はすべて心理面接に焦点を当てているが、ここで提供されているものの多くはフォーカシング関係にも当てはまると考えられます。

ニュースレターは今後年末まで隔月で発行される予定です。次号は11月の予定です。
では、また。
カイより
カイ・ネルソン フォーカシング・インスティチュート副事務局長

 

結合するイメージとフォーカシング的アプローチによる治療的プロセスへの貢献
Galia Porat, Liora Bar-Natan

 結合するイメージが生まれるとき、プロセスのなかで生まれた「フェルトセンス」や洞察を「保つ」ために結合するイメージに導いたプロセスに戻ったり思い出したりする必要はまったくない。

完全な記事はTFIのウェブサイトでお読みください

研究をとおして気づいたのは、イメージというものは、とくにプロセスの後半で自発的に生じ、フォーカサーの内面の現実から生まれ、新しい場を作る助けになるということである。

このイメージの中には、プロセスをとおして生じる洞察だけではなく「フェルトセンス」も含まれており、起きた変化が具体的に描きこまれた絵のようである。

このイメージを定義するために、わたしたちは「結合するイメージ」という言葉を新たに作った。このイメージが、「フェルトセンス」と洞察を結合させるからである。「結合するイメージ」は生じた変化をその中で具体化したり結合したりし、起こる変化は進行中のプロセスから日常の現実に適用されていく。

また、プロセスのなかでときどき生まれプロセスを進めたり終結したりするのに役立つ「部分的なイメージ」と「結合するイメージ」の違いが示唆された。

「ハンドル」というのは、「フェルトセンス」から生じる単語や文やイメージであり、フォーカシングのプロセスでは、「フェルトセンス」と、「ハンドル」(生じた「フェルトセンス」の本質と精密に共鳴する言葉やイメージ)との間に動きが存在する。わたしたちはプロセスのある瞬間に生じた「フェルトセンス」と共鳴する「ハンドル」として用いられるイメージのことを表現するために「部分的なイメージ」という用語を新たに作った。そのイメージが部分的と言われるのは、それがある瞬間に生じた「フェルトセンス」と直接関係があり、状況全体や生じたプロセス全体や問題にまつわるより広い洞察とは関連がないためである。

一方、「結合するイメージ」という用語は、独立していてかつ総合的な「フェルトセンス」や洞察を含む全体的な状況のことを指している。洞察が得られるのは、フォーカサーが大きなイメージを見ていたり、同化してしまうことなく「フェルトセンス」に注意を払っていたり、生じた関係性や意味を理解しているときなのである。「結合するイメージ」が生じるとき、そのプロセスで生じた「フェルトセンス」や洞察を「保とう」としてそこに導いてくれたプロセスに戻ったり思い出したりする必要はない。また、「結合するイメージ」は前進を促す新しい場として独立して存在している。「結合するイメージ」は過去にすでに終了しているプロセスで体験した「フェルトセンス」を現在のなかに保っていると言える。

プロセスの間に生じるイメージは、「部分的なイメージ」あるいは「結合するイメージ」として生じる。また、正確に言うと、クライエントが日常生活の実際の場面で変化を促進する道具を受け取るために、その2つを見分けるのはセラピストの仕事である。

完全な記事はTFIのウェブサイトでお読みください。

 

フォーカシング対話(2013年9月)
Glen Fleisch と Prebgel が共鳴について話し合った

Glenn Fleisch

Serge Prengel

Podcast:「Glen Fleisch と Prengel が共鳴について対話した」をお聞きください。

今月の対話はこのシリーズの他の対話とは異なり、今回はGlen Fleischとわたしが長年携わってきたフォーカシングと心理療法に関する長く続けてきた対話の一部になっています。対話が興味深いのは、わたしたちの視点がたいへん異なっているにもかかわらず、共通点も多いことです。

大抵わたしたちの対話は録音をしていません。実際、そうなのですが、今回の対話は録音しました。フォーカシングにおいて共鳴が重要であるという感覚を二人とも強くもっていることを他の人たちにも知って欲しかったからです。

対話の録音を聴くのに記事の最後まで読む必要はなりません。でも、記事を最後まで読むなら、このシリーズの他のフォーカサーとの対話からいろいろ伝わってくるお話とは違うわたしのフォーカシングとFOTの見方をおわかりいただけることでしょう。

Podcast:「Glen Fleisch と Prengel が共鳴について話し合った」をお聞きください。

 

FOTに対する視点:体験を統合する理論と実践

Serge Prengel

完全な記事はTFIのウェブサイトでお読みください。

フォーカシング指向心理療法や多くのアプローチや実践が何で構成されるのかについては定義が多くあります。実際この分野を単数形の「フォーカシング指向心理療法(Focusing-Oriented Therapy)」より、複数形の「フォーカシング指向心理療法(Focusing-Oriented Therapies)」と言う方を好む方々も多いのではないでしょうか。わたしはこの豊かさや多様性に価値を見出しています。わたしは一般的にフォーカシングの世界のアプローチの多様性が好きだからです。それで、わたしがフォーカシングやFOTのとても専門的な見方を述べようとしていても、わたしにはそれが物事をみる唯一の「方法」だと主張する意図はありません。わたしが刺激的だと思った見方をお知らせしたいというだけのことです。

2つの重要な点があります。
一つ目は、わたしが理解していることについて体験を統合する方法の基礎理論として記述することです。

二つ目は、共鳴の重要性とその関係性の側面についてです。

  1. 体験を統合する方法の理論

フォーカシングの第一歩は、Gene Gendlin が心理療法から得るものが多い人がいるのはどうしてかと好奇心をもったことでした。しかし、彼の研究の価値は「よいクライエント」つまり心理療法から益を得るための高い潜在能力をもつ人々を見分けるのに役立つだけではなく、心理療法を受けることが能動的な体験であるという事実にわたしたちの注意を向けることにあったのです。いわば、食べ物を噛むクライエントは、噛まないクライエントよりうまく食べ物を消化できるということなのです。

フォーカサーであるわたしたちは体験を消化する方法としてこのプロセスを理解し実践するようになりました。わたしたちは体験を飲み込むのではなくて、立ち止まって体験を感じ、噛み砕くことで体験を消化し、体験を統合することができるのです。

FOTの勘どころは、体験を消化するプロセスに理論的かつ実践的にフォーカスすることにあると言えます。

この記事のつづきはTFIのウェブサイトでお読みください。

Serge Prengel, LMHC は、ニューヨーク市で個人開業しています。彼は、変化というものをフェルトセンスの体験の深さと即時性によって引き起こされた創造的なプロセスと考えています。彼はフォーカシング、中心エネルギー論(Core Energetics) 、身体体験(Somatic Experiencing) の資格をもっています。そして、Yvonne Agazarian のシステム指向アプローチから大きな影響を受けていました。Serge はフランスのソルボンヌ大学とHEC経営学大学院を卒業し、長年ニューヨーク市で広告代理店を経営しています。1990年代の初め、彼の焦点は個人の成長のために使える創造性を探求することに向きました。Scissors: A Whimsical Fable About Empowerment(「はさみ:エンパワーメントに関する気まぐれな寓話」)、他著書多数。Somatic Perspectives on Psychotherapy(「心理療法の身体的観点」)編者。また、さまざまな会場で体験ワークショップを指導してきた。

 

ジェンドリンの月のお祝い

2013年10月

10月中、世界中のフォーカシングコミュニティーはジェンドリンの暗在性哲学、フォーカシングの実践、フォーカシング指向心理療法を促進するために設立されたTFIの団体を後援します。

どの行事でも、同じ感動的なビデオが上映されます。ビデオでは、ジェンドリンがどのように心理療法が機能するかについて彼のもっとも重要な考えを語り、実演も含まれています。ビデオを観ると、人間存在の本質や触れたり展開できたりするより広い暗在の身体的な生き方についての体験的思考に少しずつ誘われていきます。

世界中のジェンドリンの月のお祝い行事は20カ国以上で開催されています。

あなたのお住まいの近くの行事を探すにはここをクリックしてください。

主な行事
文化を越えたつながりと交差
一週間にわたる上級者向け証明書授与講座
11月1日~7日 2013年 Garrison Institute Garrison市 ニューヨーク州
ここか下の写真をクリックして講師の先生のポッドキャストを聴いてください。

WSeeklong podcasts

 

一週間にわたる上級者向け証明書授与講座は、世界のフォーカシングの代表者として認められ、フォーカシングトレーナー、フォーカシングセラピスト、フォーカシング専門家になる節目の祝賀会です。毎年、優れた指導者と受講者が証明書授与のプロセスの最後の段階として一週間の研修に出席します。静かで黙想にふけることができる環境であるニューヨーク州ガリソンのガリソンインステテュートの空間に身をおいて、証明書授与候補者や他の上級フォーカサーが世界的な交流を深め、新しい技法を学んだり、フォーカシングの実践を始めたり、再び活動を盛んにしたりできます。

ここか下の絵をクリックして、新しい紹介ビデオを観てください。英語、中国語、フランス語、イタリア語、日本語、オランダ語、スペイン語で観ることができます。

新着情報
ここ数ヶ月でTFIのウェブサイトに追加された新しい情報を見るには下のリンクをクリックしてください。

9/2013 Focusing - Learn From the Masters - Four Training Manuals by Lucinda Gray, Ph.D. New product in the TFI store.

9/2013 Gendlin, E.T. (2013). The derivation of space. In Cruz-Pierre, A. and D.A. Landes (Eds.), Exploring the work of Edward S. Casey: Giving voice to place, memory, and imagination. Bloomsbury Academic.

8/2013 The Theory of Focusing-Oriented Psychotherapy with Eugene T. Gendlin, Ph.D. 2 DVDs: 90 and 60 minutes. New product in the TFI store.

8/2013 Video introduction to Connections and Crossings Across Cultures in 中文, English, Español and Nederlands. The Advanced and Certification Weeklong on NOVEMBER 1-7, 2013 at Garrison Institute in Garrison, New York.

8/2013 TFI Members Discussion Forum A new forum open to TFI members, only.

8/2013 イン・フォーカス June 2013 Japanese In Focus Newsletter

7/2013 イン・フォーカス May 2013 Japanese In Focus Newsletter

7/2013 聚焦「心理」-- 生命自覺之道 Translated by: 王一甫 譯 Published by: 東方出版中心 (Chinese Translation of Gendlin's Focusing)

7/2013 MEMOIRS: STORIES OF ONE AHA TRANSFORMATIONAL FOCUSING EXPERIENCE Featuring 47 written memories—memoirs from members of our Focusing community. The diversity of insight, growth, change, and inspiration is both heartfelt and often astounding. Now available as a free digital eFolio or as a printed version which can be purchased in the TFI store.

7/2013 Focusing in Clinical Practice: The Essence of Change by Ann Weiser Cornell. New book in the TFI store.

7/2013 Dancing with Fire: A Mindful Way to Loving Relationships by John Amodeo. New book in the TFI store.

6/2013 June 2013 Newsletter is now on the website.

6/2013 The relational 'revolutionary pause': How Focusing Therapy welcomes the deeper nature of 'between' by Greg Madison

6/2013 June 2013: Anna Christensen. This month's conversation is an experiment in communication, with Anna Christensen and Serge Prengel

6/2013 By-Laws of The Focusing Institute, Amended 5-20-13 [PDF]

新しいFolio 回想:あるアハ転換フォーカシング体験についてのFolio Cover話題

特集 47つの記述された記憶―フォーカシングコミュニティーのメンバーから寄せられた記憶。洞察、成長、変化、ひらめきの多様性は、感動的で驚くべきものが多い。無料の電子的なeFoloiとTFIストアで購入できる印刷版が入手可能です。lists

リストに加わってください
TFIはフォーカシング専門の電子メール討論リストを後援しています。どなたでも歓迎します。ここをクリックしてください。リストへの申し込みはここをクリックしてください。
ユニバーサルなフェルトセンスの発展にご協力を
フォーカシングがユニバーサルに活用できるようにするため皆様の金銭的な支援を必要としています。フォーカシングを必要としている多くの人々にフォーカシングを伝えることもできます。フォーカシングはどこにいてもだれに対しても役立ちます。
・貧困に苦しむ人々
・トラウマに苦しんでいたりトラウマから回復しようとしている人々
・慢性的な痛みに苦しむ人々、重い病気や末期患者
・戦争、自然災害、個人的な危機を体験している人々
そして他にもいろいろな人々に。

                                         (翻訳;小泉隆平 担当;内田利広)

Newsletter in English

The International Focusing Institute  |  15 N. Mill St., Nyack, NY 10960, USA  |  Tel: +1 (845) 480-5111  |  Fax: +1 (845) 704-0461
All contents copyright 2017 by The International Focusing Institute   info@focusing.org